トライやる・ウィーク企画 中学生とプロ音楽家の共同創作による音楽劇 「島っ子 サウンド・ダイアログ」公演のお知らせ

2010 年 5 月 28 日

NPO法人子どもとアーティストの出会いは、TOA株式会社(本社:神戸市 井谷憲次社長)と協働、株式会社ワールドの協力により、トライやる・ウィークの受入企画として、中学生とプロ音楽家の共同創作による音楽劇の公演を行いますのでお知らせいたします。
業務用音響機器・映像機器の専門メーカーであるTOAでは、1998年のトライやる・ウィーク(注1)初年度より、神戸市立港島中学校の生徒を受け入れ、プロ音楽家と中学生による音楽創作活動を行ってきました。
活動13年目となる今年は、「音楽による対話」をテーマとし、打楽器、吹奏楽器、ヴァイオリンなどの楽器を用いた音楽劇の創作を行います。創作はトライやる期間である一週間内に行い、完成作品は、活動最終日に地域住民を対象とした無料公演で披露する予定です。
今回、出演者の舞台衣装は、アパレルメーカーである株式会社ワールドが担当。同社のトライやるウィーク企画として、同社が受け入れた中学生が、本公演の衣装デザイン及び制作を担当します。 両社は本社所在地が近接しており、同じ中学校のトライやるウィークを、同じ期間に受け入れることから、今回初めて連携が実現しました。本公演は、双方の事業領域を活かした二つの社会貢献活動が、学校を核として結びつき、ひとつの作品となった事例だと言えます。
【創作内容について】
即興音楽家、ヴァイオリン奏者の宮嶋哉行氏をゲストに迎え、「自分が感じたことを音にする」「その音で誰かと会話をする」ことをコンセプトとした音楽劇「島っ子(注2)サウンド・ダイアログ」を創作します。ストーリーなどは現時点では未定ですが、生徒たちの豊かな感性と柔軟な発想を可能な限り取り入れ、オリジナル作品をゼロから創作することに取り組みます。ぜひご来場のうえ、生徒達の取り組みの成果をご覧ください。

- 島っ子 サウンド・ダイアログ -

感じたことを、音にしよう。誰かと伝えあってみよう。

その音が響きあって、わたしたちの音楽が生まれる。

日時:2010年6月4日(金) 開場 18:00 開演 18:30
(トライやるウィーク実施期間 5/31-6/4)
入場料:無料(予約不要)
場所:TOAジーベックホール(神戸市中央区港島中町7-2-1)
http://www.toa.co.jp/profile/network/map/toa_kobe.htm
出演:神戸市立港島中学校2年生8名(予定)
宮嶋哉行(みやじま・さいこう) 即興音楽、ヴァイオリン奏者
主催:TOA株式会社
特別協力:株式会社ワールド
企画制作:株式会社ジーベック NPO法人 子どもとアーティストの出会い

<注釈>
注1:トライやる・ウイークとは?
阪神・淡路大震災、神戸連続児童殺傷事件を機に始められた兵庫県が行う全県的な教育行事。全公立中学2年生が対象で、期間中生徒は学校に登校せず、近隣の企業や施設で社会体験を行う。1998年より実施、今年度で13年目。生徒にどのような体験をさせるかは、受け入れ側に一任されている。
注2:島っ子
中学校所在地の「神戸市中央区港島中町」は、ポートアイランドと呼ばれる人工島に位置している。 島内では、生徒・児童は自らを「島っ子」と称している。

【アーティストプロフィール】
宮嶋哉行(みやじま・さいこう):即興音楽家・ヴァイオリン奏者
1962年名古屋生まれ。2才の頃から鈴木メソードにてヴァイオリンを習いはじめ、西洋のクラッシックからはじまり、後にロックやジャズなどを経て現在のかたちである即興演奏にたどり着く。 1985年頃から東京を中心に十年ほど活動した後、大自然に恵まれた三重県の南部の大台が原の麓に生活の拠点を移す。そこからソロ活動やピアニスト下村ミサとの即興DUO『this』を結成し七年間の活動を行う。その活動を収めたスイス在住の映像作家の茂木綾子によるドキュメンタリー映画『風にきく』はスイスニヨン国際映画祭において特別賞を受賞。
現在はソロを軸としながらも辻崇(馬頭琴)、akiko(電子音)とのユニットurbakana3や参加型の即興ワークショップ『遊ぼasobo』を主宰し、音の遊びを広げる活動をしている。
2009年には黒子沙菜恵、野田まどか、kim wonとのダンス作品『気色あり』に音楽家として参加、ソンナム国際舞踊フェスティバルに招待される。

【TOA株式会社 概要】 http://www.toa.co.jp/
交通施設の案内放送、ビルインフォメーションシステム、選挙用拡声装置などの業務用音響機器と、防犯カメラ、録画機器などの業務用映像機器の製造販売を手がける専門メーカー。メセナの拠点として、自社商品を備えた多目的ホール「ジーベックホール」を運営し、さまざまな芸術文化イベントを主催。近年は、「教育と音楽」に着目した、独自のメセナ活動に注力している。1995年「企業メセナ大賞」(主催 社団法人企業メセナ協議会)受賞。NPOとの協働事業により、2008年「第6回パートナーシップ賞」(主催 NPO法人パートナーシップ・サポートセンター)、2009年「PRアワードグランプリ ツール・スキル部門 優秀賞」(主催 社団法人日本パブリックリレーションズ協会)受賞。

【株式会社ワールド 概要】 http://www.world.co.jp/
婦人・紳士・子供服等の企画販売を行うファッションアパレルメーカー。「アンタイトル」「ハッシュアッシュ」「インディヴィ」「インデックス」「タケオキクチ」など、様々な世代、性別、ライフスタイルに対応した100以上のファッションブランドを、全国約2,800店舗で展開している。また、1991年から「子供に働く親の姿を見せる機会を作って欲しい」という一人の社員からの提案で始まった「ワールド子供参観日」を毎年開催。子供達に会社で働く親の姿を見てもらうことで、会社への理解を深め、家族のコミュニケーションの一助としている。

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